こんにちは! 大学生のときに病院の夜勤バイトをしていたコウです。
病院バイトは、はじめは良い給料に引かれて始めました!(笑)
覚えることも多いし、事務といえどプレッシャーかかる仕事もあるし、忙しいときは地獄でした。
けれども、普通のアルバイトでは絶対にできなかった経験ができました。
この記事では、病院の夜勤バイトで私が経験した、面白かったことや、心に残ったことを書き連ねていこうと思います。
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人の死を間近に感じる
病院バイトを始めて、まず最初に経験したこと。
人が死ぬことを間近に感じることができる。ということ。
入院していた方が夜に亡くなったり、救急車で運ばれてきた方が、必死の処置もむなしくそのまま亡くなったりすることはよくありました。
患者さんが亡くなると、医師が死亡診断書を書き、ご遺体を葬儀業者の方へお渡しします。この際、ご家族が立ち会います。
このとき事務は死亡診断書を持ち、亡くなった方のご家族を案内し、葬儀業者とご家族両方の間に立ちます。
亡くなった人の家族を見ていると、その反応も様々でした。
夜中なのに大勢でかけつけてくれていたり
どこか冷めていたり
ずっと泣いていたり
それを見て、「自分が亡くなったら、だれが来てくれるんだろう」、「悲しんでくれるのだろうか」など、考えていました。
それと同時に、自分も必ずいつかはこうなるんだな、と。
悔いのないような人生を過ごし、健康寿命を少しでも長くしたい、、、と強く思いました。
それはそうと、最初はこの仕事にめっちゃビビりました(笑)
死亡診断書を誤字脱字や、書き方が間違っていないかをど素人のバイトが確認してましたからね。そりゃ怖いですよ。
ご遺体を近くで見るのもなかなかないこと。最初は慣れませんでしたね。。
妊婦さんを大慌てで産婦人科まで運んだ話
病院では、お別れもあれば、出会いもあります。
夜間では、自宅で様子見をしているかかりつけの妊婦さんから、破水があったと電話をうけることがよくありました。
事務の仕事としては、その妊婦さんが病院に来るまでに、患者ファイルを探しに行き産婦人科に届けるだけ。
しばらくして産婦人科を通ると、新生児がケース?の中で寝ているのが見えて、「日本の宝が誕生して、めでたいなあ」とかよく思ってました。
妊婦さんは直接産婦人科へ行くので、基本会うことはないです。
が、とある早朝。受付の準備をしていると、受付付近で妊婦さんが倒れているのを発見!!
うろたえているのもつかの間、妊婦さんはいきみ始めました。
破水?なのか、液体が出ていてどう考えても緊急事態。
やばい!!!どうにかできるのは自分しかいないと、頭フル回転!!
内線をかけ人を呼びつつ、ストレッチャーを猛ダッシュで取りにいきました。
かけつけた婦人科の看護師複数人と協力して、妊婦さんをストレッチャーに移し、急いで産婦人科へ、、!!
我ながら迅速な行動でした。
あとで婦人科から無事出産したことを聞いたときは、全身から湧き上がる不思議な満足感につつまれたのを覚えてます。
とっても貴重な経験でした。
精神を病んでしまった患者からの電話
病院の夜間バイトでは、事務として電話対応も行っていました。
夜中にかかってくる電話の中には、 精神科にかかっている患者であったり、心を病んでしまった人などからもよくありました。
夜間の救急外来なので、もちろん精神科の先生はいません。そのため、受診希望の電話であれば、日中の精神科の診察を勧めます。なかなか納得してもらえず、長々とお話することも。
直接そんな人たちと話してみて思ったのは、、
皆めちゃくちゃしんどそう。
できるだけ寄り添うようにお話しは聞きましたが、やっぱり診れないものは診れないので最終的には断るしかない。
やるせない気持ちになりましたね。
ちなみにうちの病院の精神科は、3か月先まで予約でいっぱいでした。
いのちの電話も全然繋がらないとか、、、
「このままだと死ぬかもしれない」と言ってくる人もいました。
自分ではなにもできず、ただただ無力感を感じていました。
こういった人がどこかにいて、何人も苦しんでいるということも、実際に経験しないと知った気でいるままでしたね。
自傷行為や薬の過剰摂取をする患者たち
夜中の救急車で運ばれてくる中には、自傷行為や薬の過剰摂取(オーバードーズ)が意外と多くいました。
年代は特に、10代や20代などの若い年代が多かったように思います。
1か月に1,2人はいた気がします。
処置を受けて落ち着くと、どのようないきさつで自傷行為またはオーバードーズに至ったか、看護師がカウンセリングします。
それを聞くと、自分と同い年または年下でも、こんなにつらい環境で過ごしている人もいるんだと思わされました。
自分も、環境が違ったらこの人たちと同じように救急搬送されることもありえたのか、、と思うと、自分を取り巻く人や環境に感謝せざるを得ませんでした。
同時に、何もできないけど、どうにか幸せになってほしいと無力ながら思ったのを覚えています。
救急車をタクシー扱い!?
これはびっくりした経験ですが、世の中にはそんなに重要ではないのに救急車を呼ぶ人たちがいます。
中には、タクシーと間違えてないか!?という理由で呼ぶ人も。
救急車の患者が来ると、救急情報がまとまったシートを救急隊員からもらうのですが、その中には救急車を呼んだ理由が載っています。
ある早朝、救急隊からシートを受け取り、それを確認すると
「足がつった」
知らないよ!!!自分でマッサージしとけ!って言いたくなりますよね(笑)
80代90代ならまあわかるけど、年齢を見ると50代半ばでした。
何考えてるんだろう、、、責めているわけではなく、どのような思考回路をしてるんだろうか、と思いました。
ほかには、夜中の電話にて「熱があるから受診したいが、電車が動いてないから救急車でいく」ということを平気で言ってくる人も。
本当に緊急な人を運ぶためのものなんですが、、とあきれましたね。
こんなふざけた人たちがいる一方で、 救急車を呼ぶべき症状なのに、我慢して救急車を使わない人もいるんだとか。
救急車を呼ぶべきか、そうじゃないかの線引きが分からずに、やせ我慢してしまうんですね、、。
実は、救急車を呼ぶべきかどうかを判断してくれる番号があります。
電話番号(#7119)です!!
詳しくは以下を参照してください。
迷ったら救急車を、と書いてあります。本当にその通りだと思います。
(タクシーの代わりはよくないと思いますが、、、)
まとめ
大学生の時にしていた、病院の夜勤バイトの思い出、特に感じたことをまとめてみました。
自分にとってかけがえのない思い出かつ、人生に良い影響を与えてくれたと思っています。
ぜひ時間のある大学生のうちに、心が動く経験をしたいものですね。