海外旅行にいく際に、必須なものの一つ。 それは、ネットワークです!! このご時世 日本でもネットが使えないと不便過ぎますが、海外旅行ではネットワークの有無は死活問題です。
必要なものとはいえ、できれば価格は抑えたい。なおかつ、簡単で便利なものがいい!!そう思いますよね。 だけど、それぞれのサイトを見ても情報量が多く、結局何がいいのか分からない。 私もそうでした。傾向が知りたいだけってこともありますよね。
今回は、海外旅行経験者の筆者が、海外でネットワークを使う手段である「海外Wi-Fiレンタル」と「海外データローミング」について初心者向けにさくっと解説します!
この記事で分かること
- 海外Wi-Fiレンタルの概要、メリットとデメリット
- 海外ローミングの概要、メリットとデメリット
- Wi-Fiレンタルとデータローミング それぞれおすすめの人
※詳細情報ではなく、傾向をつかみたい初心者向けです。
ちなみに、海外でネットワークを使用する手段に「海外SIMカードを使う」という手もありますが、あまり初心者向けではないため、この記事では対象外としています。
海外Wi-Fiレンタル
概要
海外で使える、ポケットWi-Fi(充電式で、ポケットに入るサイズのWi-Fi)をレンタルするサービスです。TVのCMでもよく放送されていますし、「海外でインターネット = Wi-Fiをレンタルする」というイメージが強いですね。
使用の流れとしてはこちら。
- 当日、出発する空港、もしくは事前に郵送などで借りて、
- 海外旅行中は常に持ち歩いて使用し、
- 帰国時に空港で返却する。
後述する海外データローミングと比べたときに、 レンタルWi-Fiの大きなメリットは、複数人で使えることです。誰かが1台用意しておけば皆で使えるので手間が減り、料金も一人あたりはお得になりますね。
有名どころ比較
Wi-Fiレンタルサービスを提供している会社の例がこちら。
- グローバルWi-Fi
- フォートラベル
- HIS
- イモトのWi-Fi
特徴と料金帯のおおよそ比較です。(※情報は2024/12時点のもので、アメリカ本土の場合)
料金は旅行する国や、容量(ギガ)によっても変化するので注意!
特徴 | 料金 (アメリカ本土、4Gの場合) |
|
---|---|---|
グローバルWi-Fi |
|
600MB/日 1,016円 1.1G /日 1,176円 無制限/日 1,736円 |
フォートラベル |
|
600MB/日 248円 1.1G /日 265円 無制限/日 488円 |
HIS |
|
500MB/日 1,100円 無制限/日 2,000円 ※割引なしの場合 |
イモトのWi-Fi |
|
500MB/日 1,280円 1GB /日 1,480円 無制限/日 1,880円 |
どれくらいの容量があればいいのか?という問題ですが、外で調べものをするだけであれば1日500MBでも十分足ります。ただ、YouTubeやSNSで動画を頻繁に見る、という方は1GB以上にするとよいでしょう。
また、シェアする人数が増えると、さらに必要な容量は多くなってきます。4人以上であれば、思いきって無制限にするのもアリです。
海外Wi-Fiレンタルのメリット、デメリット
海外Wi-Fiレンタルの、海外データローミングと比較したメリットとデメリットをまとめます。
- 容量プランを細かく選べ、容量を抑えると価格が安い
- 複数人でシェアすることで、一人当たりの料金が安い
- 渡航する国によって価格が大きく異なり、日本からの旅行者が多い国は料金が安い
- キャンペーンによる割引もよく行われる
- 物なので、旅行中の管理が必要な上、故障と紛失のリスクがある
- 借りる/返す手間がある
- 充電残量を気にする手間がある
- 物に限りがあるので、旅行ハイシーズンは予約できない可能性がある
- シェアの場合、常にWi-Fiを持つ人の近くにいる必要があり、別行動(例:お土産屋さん)が制限される
→ただし、現地のWi-Fiスポットが使える場合は別
シェアが前提であったり、キャンペーンが行われているときや価格が安い国に旅行する場合は、価格面よりWi-Fiレンタルが優秀です。
デメリットとしては、やはり機械を借りる、というので物の管理に関するものが多いです。 実際に、知り合いで「レンタルWi-Fiが故障した」というケースがありました。ただし、故障時や紛失時の問い合わせ、バックアップ体制は24hで行う、という会社が多いので心配は不要です。
海外データローミング
概要
海外Wi-Fiレンタルとは別に、海外旅行でのネットワークの手段としてよく使われるのは 海外データローミングです。
データローミングとは何なのでしょうか?解説がコチラ。
データローミングは、日本で契約している携帯電話会社を介して、渡航先の携帯電話会社の回線を使って通信する仕組みのことです。海外ローミングや国際ローミングとも言われます。
日本の携帯電話会社が提携している現地の回線が利用でき、今のスマホを海外でもそのまま使えます。
設定、申し込みさえすれば、スマホだけで海外でもそのまま使えるという部分が、大きなメリットとなります。海外SIMと混同しやすいですが、 SIMを入れ変える必要はありません。
大きなメリットは、手間が少なく簡単ということ。
キャリアによって細かい違いはありますが、大体の流れは以下。
- 事前に設定、申し込み(必要ない場合もある)
- 現地でデータローミング設定し、利用開始
必要な物はスマホだけで、データローミングをするための設定をすればOKです。その設定が難しいんじゃ…と思われるかもしれませんが、断言できます。想像より簡単です!
※データローミングの手順を解説する記事を追加予定!
有名どころ比較
海外データローミングのサービスを提供するキャリアの例がこちら。
大手キャリア
- docomo
- au
- SoftBank
- Rakuten Mobile
格安SIM
- ahamo
- UQ mobile
- povo
- Y!mobile
- LINEMO
特徴と料金帯のおおよそ比較です。(※情報は2024/12時点のもので、アメリカ本土の場合)
料金プランが複数ある場合は、お得な方を表示しています。
特徴 | 料金 | |
---|---|---|
docomo |
|
容量は国内契約プランの月間の量 980円/24時間 |
au |
|
1,200円/24時間 (割引で800円~1,000円) |
SoftBank |
|
アメリカ放題:0円
海外あんしん定額、定額国L |
Rakuten Mobile |
|
2GBまで無料 追加500円/1G |
ahamo |
|
無料 |
UQ mobile |
|
980円/24時間 (割引で490円~690円) |
povo |
|
1GB 780円/3日 3GB 2,260円/7日 |
Y!mobile |
|
3GB 980円/24時間 9GB 2,940円/72時間 |
LINEMO |
|
3GB 980円/24時間 9GB 2,940円/72時間 |
Wi-Fiほどではないですが、エリアや容量によってプランが分かれています。
共通してアメリカ、アジア、ヨーロッパなど旅行者が多い国(70か国以上)が比較的安く、そうではない国が少し高い傾向にあります。
また、元々の月額プランも関わってきます。ものによっては、プランに海外データローミングが含まれている場合も。 すでに海外データローミングが使えるのであれば、Wi-Fiレンタルする必要はないですね。
海外データローミングのメリット、デメリット
データローミングの、Wi-Fiレンタルと比較したメリットとデメリットをまとめます。
- 利用開始までの手間や時間が少ない。
- 予約や事前設定等は必要だが、物がないので予約が埋まる心配がない
- 借りる/返す手間がない
- スマホだけで完結する、追加の機器不要
- 現地での利用判断ができるため、料金の調整が可能
- シェアができない上、プランの多くはWi-Fiレンタルより割高
- 同じキャリアでも、プランを間違えると大幅に料金が高くなる可能性がある
- 選択の幅は、自分の使用しているキャリアのプランに狭まる
シェアができず、価格面では多少海外Wi-Fiレンタルに劣るものの、必要な物がスマホだけで完結する、ということが大きなメリットとなります。
旅行に行くのが1、2人であれば、まずは海外データローミングを検討することをおすすめします。
両方使ってみた感想
海外Wi-Fiレンタル、海外データローミングの両方を使ってみた筆者の感想です。
選ばれたのは「海外データローミング」でした
どちらかというと、海外データローミングの方が便利かなと思いました。
海外データローミングでは、SoftBankの「あんしん定額」、定額国Lを利用しました。期間は1週間ほどで、24時間3GBプランと72時間 9GBプランを使い分け、合計で6,860円でした。
レンタルWi-Fiとは異なり、先に金額が決まっているわけではないので、旅行中の長時間の飛行機移動時はローミングを使わないようにして、料金の調整が可能だったのが良かったです。
また、価格面のデメリットを押して余りあるほどのメリットが、「手間が少ない」ことだと思います。もちろんキャリアにもよりますが、私の利用したSoftbankは、事前に自分のプランを確認しておき、あとは現地でデータローミングの設定をしただけです。
この設定、現地でやる必要があるので不安でしたが、フタを開けてみるとたったの2,3分で終わりました。 その簡単さには衝撃を受けました、、。
それと、理由の一つは「別行動ができること」ですね。 例えばショッピングセンターで各自好きな買い物したり、男女だと水着に着替えるために更衣室で分かれたり、同性でも別々で行動することは意外とあります。 Wi-Fiレンタルだと、ふと離れた時にWi-Fiスポットがなければ連絡をとることが出来ないため、はぐれてしまうリスクもあります。
ではWi-Fiレンタルはダメなのか?
とはいえWi-Fiレンタルも、ずっと離れることは無いとか、別の方法でお互いの連絡だけは取れる、などであれば全然いいと思います!3,4人で割り勘するのであれば本当に安くてお得です。
借りる、返す手間があるとはいえ、両方含めても5分もかかりません。特に返却するときはポストを利用できるカウンターも増えました。
ただ一点、Wi-Fiレンタル使った身から言わせてもらうと、友達同士で割り勘してWi-Fiをレンタルした場合に、誰が管理する問題は若干起きるかも?
まとめ
海外旅行初心者向けに、海外でインターネットを使う手段である「海外Wi-Fiレンタル」と「海外データローミング」の概要と、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。
まとめると、以下になります。
- 複数人でシェア出来たり、価格の面では海外Wi-Fiレンタルが優秀
- 1,2人での旅行や、機器を管理する手間を省きたいのであれば、スマホだけで完結する海外データローミングがおすすめ
これ以外にも、少し玄人向けですが、海外SIMという手段もあります。
少しでも快適で、お得な海外旅行になりますように。
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